宇都宮・高崎線を走る列車

Utsunomiya Line / Takasaki Line



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宇都宮線・高崎線を走る列車


●使用範囲
2001年11月30日…高崎線から撤退
2002年7月…湘南新宿ラインから撤退
2004年10月15日…宇都宮線から撤退

●運転最高速度
100km/h
●所属基地
小山車両センター(宮ヤマ)
●特徴
115系電車は昭和37年に登場。80系電車、165系電車を置き換えるために大量に生産された。 関東北部の寒冷対策として、耐寒耐雪構造となり、ドアを手動に切り替える半自動機能もある。 車内設備は基本的にはボックスシートだが、ロングシートに改造された車両も存在する。 高崎線からは2001年11月30日限りで引退、宇都宮線からは2004年10月15日に引退した(2005年1月15日にさよなら運転実施)。 今や首都圏でも見られなくなった貴重な車両系列だ。

▲通勤ラッシュ対策で改造されたロングシート車。 ▲旅気分のセミクロスシート。4両編成に多く配置されている。

●編成
7両編成に4両編成を付け足して、4・7・8・11・12・14・15両編成で組成する。 同じ15両編成でも4+7+4両や7+4+4両編成などバリエーションが豊富である。 末期は11両(7+4両)で固定され、さらに4両を増結して扱っていた。

*7両編成
←上野・大船 黒磯・伊勢崎・渋川・越後湯沢→
クハ115 モハ114 モハ115 サハ115 モハ114 モハ115 クハ115
和式便所 弱冷房車 和式便所 和式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車

*4両編成
←上野・大船 黒磯・前橋→
クハ115 モハ114 モハ115 クハ115
和式便所 和式便所
1号車 2号車 3号車 4号車

*優先席は各車両に配置。
*和式便所は一部車両には付いていない。
*車椅子スペースはなし。


●使用範囲
上野〜高崎・黒磯、高崎〜小山・横川
2004年10月15日…湘南新宿ラインから撤退
●運転最高速度
110km/h
●所属基地
高崎車両センター(高タカ)
●特徴
高崎・宇都宮線の115系の後継車両として製造された。 昭和後期から採用されることの多かったステンレス製の車体を採用し、 前面には安価で強いFRP(強化繊維プラスチック)を採用し、経済性に富み、踏切事故対策も講じている。 初期に製造された1000番台はセミクロスシートだったが、 ラッシュ対策のため昭和61年6月で製造が中止され、ロングシート版の3000番台の増備が始まった。 両者間で車両運用を分けていないため、朝夕ラッシュ時でもボックスシートの車両が平然と走っている。 結局1000番台は11編成、3000番台は62編成が製造された。 3000番台製造後期の16編成分は宇都宮線に配置されたが、 小山車両センターにE231系が導入されるのを期に全編成が新前橋電車区に移入され、集中管理をしている。 なお、その後も宇都宮線での活躍は続いているが、 今後のE231系の増備で宇都宮線の運用に何らかの変化が生ずる可能性がある。 2005年12月10日からは高崎支社管内における組織変更で、所属表記が高シマ(新前橋電車区)から高タカ(高崎車両センター)に変更されている。 また、同日に行われたダイヤ改正からは下記編成表にあるような、グリーン車を先頭車同士で挟んだ編成も登場した。

▲1000番台はセミクロスシート。 ▲3000番台はロングシート。 ▲2005年12月10日からはグリーン車連結編成も登場。

●編成
2005年12月10日からはグリーン車付の10両編成が登場している。 この10両編成と5両編成を組む場合は上野寄りに10両編成が、前橋寄りが5両編成となる。 その他、5両編成を複数つないだ10・15両編成も存在する。
高崎線(上野〜高崎間)は10・15両編成のみの運転で、 高崎線直通列車を除く両毛線(高崎〜小山間)や信越線(高崎〜横川間)においては5両単独編成となる。

*5両編成
←上野 黒磯・前橋・小山・横川→
クハ210 サハ211 サハ211 モハ210 クモハ211
和式便所 弱冷房車
1・6・11
号車
2・7・12
号車
3・8・13
号車
4・9・14
号車
5・10・15
号車

*10両編成(グリーン車付)…平屋編成その1
←上野 前橋→
2階建て
クハ210 モハ210 クモハ211 サロ212 サロ211
和式便所 乗務員室 和式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
クハ210 サハ211 サハ211 モハ210 クモハ211
和式便所 弱冷房車
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

*10両編成(グリーン車付)…平屋編成その2
←上野 前橋→
2階建て
クハ210 モハ210 クモハ211 サロ213 サロ210
和式便所 洋式便所 乗務員室
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
クハ210 サハ211 サハ211 モハ210 クモハ211
和式便所 弱冷房車
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

*10両編成(グリーン車付)…ダブルダブルデッカー編成
←上野 前橋→
2階建て
2階建て
クハ210 モハ210 クモハ211 サロ212 サロ213
和式便所 乗務員室 洋式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
クハ210 サハ211 サハ211 モハ210 クモハ211
和式便所 弱冷房車
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

*優先席はグリーン車を除く各車両に配置。
*車椅子スペースはなし。
*1000番台と3000番台の運用の区別はなし。


●使用範囲
沼津・山北・伊東〜東京
小田原・逗子・上野〜黒磯・前橋
●運転最高速度
120km/h
●所属基地
小山車両センター(宮ヤマ)、国府津車両センター(横コツ)
●特徴
老朽化している115系電車の置き換えのために製造された。E231系自体は通勤 型、近郊型の2種類に分かれるが、通勤型の持つ「低速域の加速の良さ」と、 近郊型の持つ「中速域の加速の良さ」を兼ねそろえた主電動機となっているた めに、同一車種として通勤型との部品の共通化を図り、 コストを大幅に下げているのが特徴である。ただ、構造自体は通勤車両寄りとなっており、 115・211系の片側3扉構造とは違い4扉の構造となり、ドア数が増えている。 ただし、都市近郊を走る車両のため、踏切事故対策を考慮し、 衝突時の運転士の生存場所の確保の関係で運転室が広くなり特徴のある車体となっている。 また、この際の乗客の安全を考慮し、一部連結器に衝撃吸収型連結器が採用された。 しかし、故障が相次いだために従来のものに変更した。 現在は改良が施され、再度衝撃吸収型連結器に変更になっている。 車内設備は通勤対策を意識しつつも長距離移動者を考慮したため、 ロングシートのみに偏らないように、基本編成の上野寄り2両、 付属編成の黒磯寄り2両それぞれがセミクロスシートとなっている。 視覚聴覚障害に対応したバリアフリーも考慮されている車両であり、 ドアの開閉を知らせるドアチャイムや点滅灯などが設置されている。 また、各先頭車両には車椅子スペースを、 基本・付属編成の(熱海・)上野寄りの先頭車(1号車)には車椅子対応洋式便所が設置されている。

▲基本はロングシート。 ▲セミクロスシート車。 ▲ドア上には次駅・行先案内。
▲側面には行先と路線を交互に表示。 ▲小山車両センターの弱冷房車は3→8号車へ。 ▲2004年夏から組み込まれた2階建てグリーン車。

●編成
基本編成(10両)と付属編成(5両)があり、10・15両編成で組成する。 15両編成の場合、基本10両は上野(・熱海)寄り、付属5両は黒磯(・東京)寄りに連結される。
宇都宮線内では付属編成2本をつないで10両編成を組成することもある。 従って小山車両センターに所属する5両編成には号車番号シールがない。 なお、付属の5両編成は高崎線籠原以北への運用がないものの、 系列全体で見れば新前橋区211系を凌ぐ広域な運用範囲となっている。

*10両編成(小山車両センター)
←小田原・逗子・上野 黒磯・前橋→
クハE230
-8000
モハE230
-3500
モハE231
-1500
サハE231
-1000
サハE231
-1000
セミクロス セミクロス ロング ロング ロング
洋式便所 弱冷房車
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
サハE231
-6000
モハE230
-1000
モハE231
-1000
サハE231
-1000
クハE231
-6000
ロング ロング ロング ロング ロング
和式便所 弱冷房車
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

↓2002年7月以降↓

←逗子・上野 黒磯・前橋→
2階建て
2階建て
クハE230
-8000
モハE230
-3500
モハE231
-1500
サロE230
-1000
サロE231
-1000
セミクロス セミクロス ロング グリーン車 グリーン車
洋式便所 乗務員室 洋式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
サハE231
-6000
モハE230
-1000
モハE231
-1000
サハE231
-1000
クハE231
-6000
ロング ロング ロング ロング ロング
和式便所 弱冷房車
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

*優先席はグリーン車を除く各車両に配置。
*2004年4月中旬より弱冷房車を3号車から8号車へ順次変更。
*2004年7月〜2005年6月に全編成の4・5号車をグリーン車に入替。
*車椅子スペースは各先頭車の車端部に配置。
*6号車の和式便所の一部は洋式便所。

*10両編成(国府津車両センター)
←伊東・沼津・上野 東京・前橋→
2階建て
2階建て
クハE230
-8000
モハE230
-3500
モハE231
-1500
サロE230
-1000
サロE231
-1000
セミクロス セミクロス ロング グリーン車 グリーン車
洋式便所 洋式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車
サハE231
-1000
サハE231
-1000
モハE230
-1500
モハE231
-3500
クハE231
-8500
ロング ロング ロング セミクロス セミクロス
弱冷房車 洋式便所
6号車 7号車 8号車 9号車 10号車

*優先席はグリーン車を除く各車両に配置。
*6・7号車は小山車両センターの車両を組み込んでいる(一部除く)。
*車椅子スペースは各先頭車の車端部に配置。

*5両編成(小山車両センター、国府津車両センター)
←逗子・上野 (小山車) 黒磯→
←山北・熱海・上野 (国府津車) 東京・籠原→
クハE230
-6000
モハE230
-1000
モハE231
-1000
サハE231
-3000
クハE231
-8000
ロング ロング ロング セミクロス セミクロス
洋式便所
11号車 12号車 13号車 14号車 15号車

*優先席は各車両に配置。
*車椅子スペースは各先頭車の車端部に配置。


●使用範囲
上野〜水上・石打・万座鹿沢口・横川
上野・新宿〜古河〜黒磯
●運転最高速度
110km/h
●所属基地
大宮総合車両センター(宮オオ)、田町車両センター(東チタ)
●特徴
153系電車で運行されている急行電車の置き換え用に製造された特急型車両である。 また、普通列車と特急列車の両用ができるように各車両が2ドアで設計されている。 それを生かして東海道線の朝方の下り普通列車に使われている。 高崎線の早朝の上り普通列車への充当もあったが、2004年10月15日を最後に廃止されてしまった。 その列車は高崎線「822M列車」で、高崎線の朝二番目の上り列車だった。 グリーン車も普通車として振舞われ、影の人気列車だった。 さいたま市内を走る普通列車では極めて稀な列車だったが、 高崎線にも2004年10月16日ダイヤ改正で普通列車へグリーン車が導入されるようになり、 この列車もその煽りを受けてグリーン車の普通車扱いが消滅してしまった。 また、高崎線内では特急車両ながらも旅客営業列車の中で最鈍速の車両であり老朽化も進んでいることから、 近隣路線のような特急車両に置き換えられるのではないかとファンの間では心配されている。 なお、2005年12月10日の組織改正で新前橋電車区(高シマ)の185系は 高崎車両センター(高タカ)へ、 2006年3月中旬には大宮総合車両センター(宮オオ)へ移管されている。

▲大宮総合車両センターの車両 ▲田町車両センターの車両

●編成
7両編成を2本合わせにして、14両編成で運転する列車もある。 増結・解結場所は上野・籠原・高崎・新前橋で、複雑な動きを見せていることがわかる。
*7両編成(新前橋電車区)
特急「水上・草津・あかぎ号」、「ホームライナー鴻巣号」
←上野 水上・万座鹿沢口・桐生・横川→
クハ185 モハ185 モハ184 モハ185 モハ184 サロ185 クハ185
洋式便所 洋式便所 洋式便所 洋式便所 洋式便所
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車

*7両編成(田町車両センター)
特急「あかぎ・〜とちぎ号」、「ホームライナー古河号」
←新宿 高崎・前橋→
←新宿 宇都宮・黒磯→
クハ185 モハ185 モハ184 サロ185 モハ185 モハ184 クハ185
洋式便所 洋式便所 洋式便所 洋式便所 洋式便所
7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車

*10両編成(田町車両センター)
「ホームライナー鴻巣・古河号」
←上野・新宿 鴻巣・古河→
クハ185 モハ185 モハ184 モハ185 モハ184
洋式便所 洋式便所 洋式便所
10号車 9号車 8号車 7号車 6号車
サロ185 サロ185 モハ185 モハ184 クハ185
洋式便所 洋式便所 洋式便所 洋式便所
5号車 4号車 3号車 2号車 1号車

*喫煙車は3・4・6・9号車(10両編成)、3・6号車(7両編成)
*その他は禁煙車。喫煙車も普通列車では禁煙車扱いになる。
*サロ185はグリーン車。
*ただし上越・信越・両毛線内の普通列車では普通車扱いとなる。
*普通列車(上越・信越・両毛線)…(新前橋電車区)7両。
*ホームライナー鴻巣号…(新前橋電車区)7両・(田町車両センター)10両。
*ホームライナー古河号…(田町車両センター)10両。
*特急あかぎ・水上・草津号…(新前橋電車区)7〜14両。
*特急(ウイークエンド)あかぎ・ホームタウン高崎号…(田町車両センター)7両。
*特急ホームタウンとちぎ・おはようとちぎ号…(田町車両センター)7両。
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