埼京線・川越線を走る列車

Saikyo Line / Kawagoe Line



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埼京線・川越線を走る列車


●使用範囲
新木場〜大崎〜大宮〜川越
*新木場〜大崎間はりんかい線
●運転最高速度
100km/h
●所属基地
川越電車区(宮ハエ)
●特徴
205系電車は201系に続く回生ブレーキ車であるが、 当時の国鉄が財政難という事情によりマイナーチェンジして登場した車両が205系である。 主な変更点は普通鋼の車体からトータルコストの優れたステンレス車体になったこと、主電動機の制御方法をサイリスタを用いた界磁添加励磁制御方式への変更などである。 昭和60年1月に登場し、同年3月の時刻改正で山手線に登場。 そして、大量生産の過程で埼京線や武蔵野線にも導入された。 2002年現在、山手線では新型車両E231系(500番台)が次々と投入され、淘汰された205系が埼京線や武蔵野線にも転入している。 山手線に投入していた当時の205系は側面扉の窓が小型なので、見分けが容易である。 平成2年には混雑の激しい山手線に、鉄道車両としては初めての6扉車両の試作車を投入、平成3年からは量産車を投入して全列車の11両編成化を実施した。 山手線205系の転配に伴い、この6扉車も移転しているが、これらは全て液晶モニターを撤去した上で埼京線に転入される。 現在、数編成が6扉車両を2両ずつ組み込んでいるが、将来26編成分52両が川越寄りの前から2・3両目組み込まれる予定である。 なお、りんかい線との直通運転に備えて、行き先表示のLED化が進んでいる。 近い将来6扉車転入によって転属・廃車が予定されているサハ205系は新しい行き先表示幕でデビューを迎えたが、その他の車両はしばらくの間使い続けることが確定していることから全てLEDによる行き先表示に変更している。 なお、さいたまを走る列車としては唯一「女性専用車両」が設定されている。女性専用車両では深夜の下り列車(川越方面)の一番後ろの車両(10号車)は女性しか乗ることができない。

▲山手線から転属・組み込まれた6扉車。 ▲行き先表示を新設した6扉車。窓を狭くしている ▲行き先表示機の裏側は苦労の跡。違和感がある。
▲液晶モニターは全て撤去。それ以外は山手線時代と変わらない。 ▲2002年12月改正前の行き先表示機。ごく標準的。 ▲2002年12月改正で交換された行き先表示機。サハ205のみ。
▲その他の車両はLEDの表示に変更した。 ▲数秒で反転表示する。直通が魅力的。 ▲23時以降に有効の女性専用車両。

●編成
2パターンの10両編成がある。 6扉車を川越寄りに寄せているのは朝ラッシュ時の新宿到着時に川越寄りの車両が混雑するからであり、 その処置として2・3号車に6扉車を配置している。

*10両編成(川越電車区)・6扉車組込編成
←新木場・大崎 大宮・川越→
クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204
女性専用車
10号車 9号車 8号車 7号車 6号車
モハ205 モハ204 サハ204 サハ204 クハ204
弱冷房車 6扉車両 6扉車両
5号車 4号車 3号車 2号車 1号車

*10両編成(川越電車区)
←新木場・大崎 大宮・川越→
クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205
女性専用車
10号車 9号車 8号車 7号車 6号車
モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204
弱冷房車
5号車 4号車 3号車 2号車 1号車

*編成内にトイレはない。
*優先席は各車両に配置。
*車椅子スペースはなし。
*6扉車は収納座席車両。(平日の初電〜10:30までの間は収納)


●使用範囲
新木場〜大崎〜大宮〜川越
*新木場〜大崎間はりんかい線
●運転最高速度
100km/h
●所属基地
東臨電車区(八潮車両基地)
●特徴
お台場アクセスを担う東京臨海高速鉄道線開業用に用意された車両である。 性能・アコモデーション・運転台他多数の部品が209系に順じ、 大掛かりなメンテナンスは全てJRに委託するなどして運用の効率化、部品調達のコスト削減をしている。 ただし、車内の座席と仕切り板、FRPなどは209系とは若干仕様が異なり、地下鉄らしい雰囲気を出している。 東京テレポート開業用、天王洲アイル開業用、大崎開業用の3回の車両導入があり、その時に応じて車内や行き先表示機に若干の違いがある。 なお、大崎開業時には埼京線と乗り入れることになっていたためにATCを搭載しなくてはならず、新製10両編成を中心にATC装備車を導入した。 さいたま市で見れる70-000形は全てATCを搭載した10両編成で、この中には既存の4両編成に6両を増結した編成が1編成、編成単位で新製した10両編成が4編成、合計5編成がある。 10両編成5本のうち2本が毎日埼京・川越線内に乗り入れてくる。

▲地下鉄仕様のロングシート。 ▲ラインカラーに合わせた座席 ▲209系電車と同一の案内表示機。
▲205系電車と同じ仕様。ローマ字表記もお馴染み。 ▲ファームウェアの変更により205系と同一の表示に。 ▲大崎開業用に製造された車両には「りんかい線」の表示も。
▲白いドアは大崎開業以前に製造された。209系とは異なる構造。 ▲クリーム色のドアは大崎開業用に製造された車両の証。色以外は209系に酷似。

●編成
全て10両編成で運行する。 川越寄りから1号車となり、新木場寄りが10号車となる。これは205系と一緒である。 乗り入れてくる車両は開業当初は3編成しかなかったが、現在は6編成すべてが直通運用に使用されている。 毎日同じ列車・時刻に運用されるため、狙えば乗れる車両ではある。 埼京線とりんかい線直通運用では列車番号の末尾数字二桁が80〜91の列車が、 りんかい線内大崎〜新木場間の区間列車では、末尾に「T」が付く列車がこの車両である。 その他は205系による運用で大多数を占めている。

*10両編成(東臨電車区)
←新木場・大崎 大宮・川越→
70-000 70-001 70-002 70-003 70-004
車椅子ス
10号車 9号車 8号車 7号車 6号車
70-005 70-006 70-007 70-008 70-009
弱冷房車 車椅子ス
5号車 4号車 3号車 2号車 1号車

*編成内にトイレはない。
*優先席は各車両に配置。
*車椅子ス…車椅子スペースを車端部に設置。
赤字の部分で編成番号を示す。(例:70-103…第10編成7号車)
*6両編成(大崎〜新木場間専用)は10両編成化により消滅。
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